リアル精神と時の扉 ; 密着中南米生活時事モール

肩書に頼らない本物の漢を目指しいつのまにか中南米生活十数年。現地時事ネタをベースに日本人の視点をお届けします。

*貴方はお釈迦様なのですか?*

Yes or No またはSí o Noと、

海外で駐在生活を行っていると頻繁に遭遇する状況(選択を迫られる)です。

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日本人は決断が遅いとよく言われます。

長く無用な頻繁な会議。そして何も決まらない

世界規模で競争が激化するビジネス面ではマイナスの側面もある一方、

歴史・文化的背景においては、多様な意見を取り入れ、

誰もが傷つかずに納得する結論へ導こうとする先人の形作った土台を今でも

しっかり踏襲しているとも言えます。

 

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和の精神

中南米では明日生きる事に必死な貧困層が国民の大多数を占め

一瞬の決断の遅さが、極端ではなく生命の危機に直結します。

そして一神教が特に貧困層に深く浸透している。

これが考え方の基本であるという背景を認識する事も重要です。

 

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 一神教の限界とは?

人々から多様性を奪いかねないというリスクはないでしょうか。

仮に世界で“唯一の物がある”とします。

何かにもたれかかる事は楽ですし、

多くの人は“絶対的”な物にすがり信じる事で安息が得られます。

それは日常の不満やストレスなど余計なことを考えなくてすむからでしょうか。

もちろん、神学・宗教を学問として徹底的に探究し、

一生涯を捧げて哲学のように昇華されている方も多くいるでしょう。

 

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一方で生活の基礎である宗教が唯一である事から、

日常の考え方もYes and Noとして、

本来は多種多様であるはずの選択肢を狭めているようにも思えるのです。

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古くから日本は和算が大成し庶民一般のレベルにまで、

数学的知識が大いに浸透していました。今でも数学理解力は世界TOPです。

方程式の基礎や、世界的に重要な数学理論の形成にも和算の影響があると言います。

数学でいうノーベル賞フィールズ賞も日本人は受賞しておりますし、

世紀の難題と言われたABC予想を解読したのも日本人でした。

なお、世界でこの理論を理解できるのはこの望月教授一人だけと言われます。

偏差値は1万とも。

そして話は飛躍しますが、

いずれ宇宙人と遭遇した際の最初の共通言語は数学になると言われています。

 

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その数学とは解をたぐる思考の旅でしょうか。

つまり、プロセスに導く考えの柔軟性や多様性を問われており、

多神教(日本の歴史)である日本人だからこそ、

数学読解力も優れているのではないか?という仮説も完全に否定は出来ないのです。

 

最近ではファクトチェックなる、まるで唯一神がネット社会に登場し、

神や仏でもあるまいし、SNS上の発言を独自の視点で

正しいか否かを判断するそうです。

言葉狩りを行うこうした組織には疑問しか湧いてきません。

 

 

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  • 何が正しいか、神が唯一かどうかなどは、

その国や地域ごとの歴史と社会構造によって

各々が判断すれば良いわけです。

それを一方的にYESかNOでEvangelizeしてきた事に

人類史がこれまで直面した問題の根本が存在しているのではないでしょうか。

 

日本人として誕生した事の喜びと感謝は、

物心つく頃から多様性溢れる社会に触れ、その複雑な感性こそ、

多くの一神教の世界がもがきながら求めているように思えます。

従って、ファクトチェックなる組織に対しては大変な違和感を感じるわけです。