リアル精神と時の扉 ; 密着中南米生活時事モール

肩書に頼らない本物の漢を目指しいつのまにか中南米生活十数年。現地時事ネタをベースに日本人の視点をお届けします。

*続。。「日本人はもてる?」「日本はどう思われているか?」*

「住んでいる国は親日?」「日本の事を知っているか?」

「日本人への差別などは?」
日本へ一時帰国する度に受ける頻度の高い質問を書き出してみました。
各質問に共通するのは何か。我々はその現地(外国)の情報よりはまず、
日本及び日本人が他国で“どう思われているのか”気になるという事です。
 
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アスリートや超一流の強靭なメンタルの持ち主や、
リーダーなどに多い一部のサイ○パスを除き、
私も含め他人の視線は気になるものです。
 
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村社会の日本では同調圧力が強く作用し、
集団から逸脱する“個”を嫌う傾向がありますから、
他人の評価を“ことさら”気にしてしまうのは我々の嫌な特権かもしれません。
一方では他人の心情を慮る優しい国民性の表れとも言えます。
 
 
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さて、一般に日本はどう思われているか。

結論から言うと、日本に対しては概ねどの国も好印象を抱いています。
これは、北中南米ほぼ全ての国へビジネス/プライベートでも訪問し、
数十年暮らしている経験から偽りなく断言できる事実です。
 
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日本人への差別などはあるか?
アジア以外どの国でも残念な事に、
中長期留学・駐在していれば多少はあるのはないでしょうか。
中南米でも全く無いとは言いません。
しかしその多くは“中国”と混同したものばかりです。
初対面で日本人と認識可能なラテン人は稀ですから、
CHINO(中国人)と色々な場面でアジア人を揶揄する表現は、
アジア = 中国と一括りの誤解に基づくものがほとんど。
見方を変えれば中国に対するimageは概ね良くないとも言えます。
 
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しかし“親日”というのを額面通りに受け取って良いのでしょうか。

日本に対する好印象は何も自然に湧いてきたのではありません。
これは先人が高め続けてきてくれた結果とも言え、
初対面の“我々個人”や”内面”に必ずしも向けられた評価ではないからです。
言い換えるなら“日本に生まれたという事”だけで、
得られる恩恵と機会は他国より豊富だと言えないでしょうか。
「ああ、あの国の出身か。。。。」というだけで、
大きなマイナスの印象からスタートしてしまう国や人種も、
中南米では少なくありません。
日本とは逆の評価を受ける側の人間とその苦悩もこれまで多く見てきました。
パスポートだけでVISA無しに約200か国もの訪問を許可された国
実はこれら無条件で多くの特権を私たちは生まれながらに得ているのです。
 
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先のBlogで記載したように日本への印象も今日では多彩そのもの。

一度は憧れの日本へ訪問を夢見る人はたくさんいます。
その期待を裏切らない事。
海外に出る(出ている)日本人の責務だと思います。
個人としてはそこまで自覚していなくても、
海外では外国人となる我々の一挙手一投足は、
時に日本全体のimageとして現地人に捉えられてしまうからです。
そしてあらゆる場面で日本人として、
先人が残してくれた恩恵への感謝は忘れてはいけないと自身に戒めています。
 
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 右も左もなく、自国に誇りを持つことは至極当然のことながら、

戦後、複雑な背景の絡み合った教育の影響で、
日本人はこれらアイデンティティーを押さえつけられているように思います。
戦後に特別な意図が込められた学校での歴史教育通りの行いを、
本当に”日本がしてきたのであるなら、
常に政治体制に歴史観が左右される隣国のあの2カ国を除き、
何故世界では多くの国が親日(日本への高い関心)なのでしょうか。
それら日本の伝統、文化、本当の歴史をしっかり勉強し、
他国をも尊重して教養ある行動の出来る日本人こそが、
現地でも友人は多く、そしてビジネスでも成功している姿を見てきました。
曖昧な態度で日本式の慣習のみを上から強いる人に部下はついてきませんし、
率先垂範出来ず、教養や個性の無い方は現地人の記憶に留まりません。
 
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1990年代までは、

数学”と“英語”が出来れば世界で通用する人間と言われていました。
しかしながら兎角均一性へ向かう今日では、
対照的にユニークな文明要する日本が世界で渇望されるように、
上記に加え、
“歴史、地理、哲学と教養”の有無も様々な場面で要求されます。
 
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そして冒頭の日本人はどうか?日本人もてるか?等の質問に対してですが、

日本でも“個性が無く不人気な方は海外でも突然の人気は出ないでしょう。
初対面では前述の“日本人である事”だけで当面の評価を得るかもしれません。
しかしそれは既に述べた通りで、
それが我々個人への“高評価”として現地で定着するには、
教養ある行動を当たり前のようにどの国においても行える人格者
そのような人が、いわゆる“モテる”日本人なのだと思います。