*レディーファーストの国、離婚率上位の国々*
「日本人男性はレディーファーストではない、海外の男性が良い」と、
海外で生活をしていると日本の女性からこのように聞くことがあります。
では実際に中南米各国現地の視点に立つと現実は?。
中南米に駐在となった当初、特に驚いたのがラテン人シングルマザーの多い事。
例えばコロンビアでは女性の大半が母子家庭と言っても大袈裟ではない程で、
これら女性と干渉を持った男性と言えばこれまた大半が責任放棄で行方不明。
悲しいことに日本にも是正すべき男女格差は存在します。
しかし中南米の女性は極端に仕事の機会や賃金も低い事がほとんどです。
コロンビアにはエストラートという不気味なシステムがあり、
これは貧困のレベル・住んでいる地域毎に下から1~6で分類。
貧困にあたるエストラート1~3の割合は全人口の約6~7割。
このようなエストラート1~2の地域に女性として生まれた場合、
所謂定職という仕事はほぼ見つかり難く、
性産業に従事せざるを得ない女性がたくさんいます。
こうした男性が圧倒的に優位な社会でコロンビア人男性は?
女性に対して一見礼儀正しく、a) 車や建物のドアは必ず開け、
b) エレベーターの乗り降りでも率先してレディーに先を譲り、
c) 中には靴紐まで結んであげるcaballero(紳士)まで。
そしてアジアの国々に対しては男尊女卑の国だ!との認識を持っています。
一方日本の男性はこれら行為がわざとらしく思え、
あまりやらないのではないでしょうか。
日本の女性からは、レディーファーストが所謂ドアの開閉のみではなく、
普段から女性に対する気遣い・心遣いと反論があるかもしれません。
それらが日本人男性に欠けていると。
実際にコロンビア人やメキシコ人男性を日本から追いかけてきた、
日本人の女性も多くいます。
とろこが現実に離婚率が7~8割以上のコロンビアと(中南米諸国は総じて高い)、
最近は不倫や離婚が目立つとは言えそれでも何十年も結婚生活が続く日本。
コロンビアやメキシコでは10秒に一度女性は性的嫌がらせを受け、
メキシコでは女性の誘拐が近年多発。猟奇的な女性の殺害もとみに急増した結果、
あまりにも女性に対する差別で社会は溢れていると、
メキシコで初の女性DAYが2020年3月9日に設定される程の事態になりました。
連日地元紙(メキシコもコロンビアも)には殺人や、
女性の行方不明にこれら待遇改善へのデモ行進、
家庭内暴力増加等の記事が溢れているのはとても残念な事です。
日本にも多くの課題は当然あります。
いまだにお茶くみが女性であったり、
明らかに優秀な女性であっても管理職は男性ばかりの不平等。
賃金の差もあり、格差を探したらたくさん見つかるでしょう。
一方で中南米の多くの国では既に日本が何世紀も前に克服したような問題に対しても、
頻繁に女性運動が起こっている””現実には””男性上位の社会。
しかしながらこれら外国の国々は、
所謂日本では渇望される“レディーファースト”に溢れる国々でもあるようです。